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ジクレーって何?


 IRIS社が1980年代に開発したIRISという名のプリンターを、写真家で音楽家のグラハム・ナッシュが使用したことが、ジークレー(ジクレー)の起源です。ジークレー(ジクレー)とは、フランス語で〝吹き付けて色を付ける〟という意味で、リトグラフやシルクスクリーン版画と違い、版を用いずに刷り上げるのが特徴です。  具体的には、デジタルデータを上質なキャンバスや版画用紙、高級写真用紙や和紙など、最高級の素材に、高精細で広色域、しかも150~250年規模の高い保存性を誇る、ミュージアムクオリティの顔料プリントを施します。ポスター印刷との最も大きな違いは、作家自身が監修を行い、プリント工房と共同で作り上げる【作品】という点です。

Q&A ●印刷ではないか? ジクレーは、従来のプリンターとは異なり、ジクレー専用のインクジェットで出力し、オペレーターは質感を忠実に再現する為に、何度も色彩調整をしています。版画は近年デジタル化に進んでいて、ジクレーは従来のアナログな版画技法から進歩した技法です。

●色は変わらないの? 年月を経て色が変化するという事はありません。ジクレーは、200年褪色することが無いと実験データが得られていますし、紙も酸化しにくいドイツの版画紙を使っているので心配はいりません。                   ●他の版画と比べてどうして安いの? ジクレーは、銅版画やリトグラフの様に刷り師が刷るものではなく、オペレーターが出力再現し、何度も照合して最終照合が出来たらそのデータをもとに出力しますので他の版画よりも お買い求めやすくなっています。 ●ジクレーは美術品としての市場価値はあるの? ジクレーは、オリジナルを元に復刻版画としてオリジナルの感動を自宅で楽しむために作られた版画ですが、絶版になって入手困難になった場合、市場価値が出る事があります。


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